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◆学校長あいさつ

茨城県立常陸大宮高等学校長 井野ア 基

 平成24年度は4月6日に始業式,4月9日に入学式を行い,本校の今年度がスタートいたしました。地域との連携を推進し,地域から信頼される学校づくりをめざし,教職員一体となって学校運営に邁進する所存でございますので,どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 本校は,大宮高等学校(普通科),大宮工業高等学校(工業科),山方商業高等学校(商業科)が2度の統合により誕生して出来た高等学校です。大宮高等学校が水戸二高大宮分校から分離独立した昭和35年から数えて52年になります。前身の大宮町立実践女学校(昭和10年創立)から数えると77年になり,歴史と伝統のある高等学校と言えると思います。本校は,これら母体になった各校の伝統をしっかりと受け継ぎ,普通科・機械科・情報技術科・商業科の4つの専門学科を揃え,各学科の専門科目を深く学ぶと同時に,総合選択制を導入して,興味関心や適性により,学科の枠を超えて,幅広い教科科目を選択履修できるようにしました。進学にも就職にも柔軟に対応できる,優れた学科体制と言えます。その結果,平成22年には国立大学への合格者を出すとともに,工業の国家試験や商業の検定試験にも多くの合格者を出すことができるようになりました。就職内定率も平成22年度末の時点でほぼ100%に達するなど,充実した教育体制と日頃のきめ細かな指導が隅々まで行き渡ってきています。

 本校の校訓は「挑戦 湧きあがれ君の力」です。とかく現代の青年は物質的に恵まれ,さほど努力をしなくても物が手に入り,欲求を満たすことができ,努力や挑戦を嫌う傾向にあります。そのような社会であればこそ,一つ上を目指して努力を惜しまず,汗を流す人でなければ,厳しい社会を生き抜いていくことができません。折に触れて校訓に接することができるよう,川又南岳先生揮毫の校訓大書を体育館内正面に掲げてあります。
さらに,その校訓のもと,本校は「目指す生徒像」を四つあげております。
 第一に、「知的好奇心に満ちた向上心のある生徒」です。高校の三年間は一生の中でも、一番興味関心が多方面に高まる時期であります。その好奇心を、学習を基礎としながら、知識、問題解決能力、情報収集能力などの知的レベルの向上に寄与するよう、励んでもらいたいと思います。
 第二に、「コミュニケーション能力の高い協調性のある生徒」です。友達や先生、その他皆さんを取り巻く多くの人と、気持ちや感情をうまくやりとりできる人、意見や考えを適切に表現・伝達できる人になってもらいたいと思います。そのためには、教科の授業だけでなく、部活動や委員会活動に積極的に取り組み、学校行事に積極的に関わり、参加し、人間的な触れ合いの機会を増やしていっていただきたいと思います。
 第三に、「チャレンジ精神にあふれた忍耐力のある生徒」です。本校の校訓「挑戦 湧きあがれ君の力」と直接結びつく生徒像であります。高校時代に自らの中にある可能性を開拓し、新たな目標を立て、それに向かって努力してほしいと思います。
 そして第四は、「奉仕と勤労を貴ぶ社会性のある生徒」です。とかく昨今は、自己の利益のみを最優先にし、他者を顧みない風潮が一部にあります。そういう風潮に流されることなく、世のため人のために尽くす、社会に貢献する、相互に支え合う、というようなことに価値を見いだせる人でなければ、これからの社会では支持されません。他者への配慮が出来る人になってもらいたいと思います。

 我々を取り巻く社会は、少子高齢化の進行や、国や地方公共団体の財政の窮乏等を含む不安定な状況にあります。このような厳しい社会状況を乗り越えるためには、基礎的学力に加えて強い心と体を含めた「生きる力」が求められます。本校での学びを通して、社会で生き生きと活躍できる人材として成長していただきたいと願っています。